
今日もお家で焼き鳥を焼いて食べてます(笑)今年の年初にブログ記事でも書きましたが、世間一般的に自宅では焼き鳥はできないと思っている方が非常に多いようです。一番の原因は、①室内で炭を使えないから、②美味しい鶏肉(新鮮な鶏肉)の入手が面倒(困難?)だから、この2つが一番大きな原因だと感じます。特に①炭が使えないことは大きな壁になっているようですね。
そこでわたしは、このブログを通して一人でも多くの方が自宅焼き鳥ができたらと思い、キッチンで炭に火を着ける方法を紹介したり、出張焼き鳥を積極的に企画して自宅焼き鳥の敷居の低さを紹介したりの活動をしています。
さて今なお、ちょっとでも手間いらずの自宅焼き鳥を楽しむ方法はないかなあ?と思案を続けてはいるのですが、今回はお遊びで「ええっ〜い、もういっそのこと、どの家庭でもあるフライパンでつくってやれ〜」と発想の転換をし、その方法を記事にまとめてみました。

まずは、新鮮な鶏肉を入手します。今回は、豊南市場で買った朝引き若鶏もも肉(100g130円安い!)を使いました。一般の方は、鶏肉食材の選択で最初の大きな間違いをしてしまいがちです。ついついスーパーで売っている「お買い得品!」ラベルの鶏肉を選んでしまいますが、それは間違い。スーパーの鶏肉コーナーでは、お買い得品=古い=臭い=美味しくない、が定説です。美味しいものを作ろうとして店に行くのに、美味しくない鶏肉を買ってしまうのは本末転倒な話かも、ですね。

さて次にもも肉を串打ちできるようにカットします。ここでわたしの秘密兵器の登場です(笑)写真上部分に写っていますが、串に1センチ幅の線を書いて定規代わりに使います。焼き鳥の肉はだいたい3センチ四方に切れば形が整います。ですので、この串メモリで3本線幅を目安にカットしていきます。もも肉は多くのすじの肉が複雑にからみ合った構造になっていますので、それを筋にあわせて分解していきます。串に刺すときは、筋に対して直角にさすのが基本です。

フライパンを温めて脂をひいて、カットしたもも肉を焼く準備をします。焼き鳥が美味しいのは焼く時に脂が炭に落ちて煙の香りが焼き鳥に付くから美味しいのですが、今回はフライパンで脂を出して少しでも炭焼きの原理に近づけるように脂は鶏皮(100g75円)を少しだけ使用してもも肉を焼きます。

鶏皮を取り出してもも肉を焼きます。焼く時は、あまり肉をコネコネペタペタせずに片面をじっくり焼いて、焼き上がったらひっくり返して焼くようにします。脂を出した鶏皮(右上写真)は、あとで塩をかければ、鶏皮せんべいになって美味しいです(笑)

カットしたもも肉に焼き色がついたらいったん取り出して、やっとこの段階で串打ちをします。この焼いてから串打ちをするやり方、ありそうでなかなか出てこなかった発想です。それまでは、串打ちを通常どおりにして、オーブンで焼いて竹串を焦がしてしまったり、串が焼けないように鉄串を自作したりの試行錯誤があったのですが、思い切っての発想の転換です。
フライパンで鶏脂で焼いてから串打ちをする、これは炭焼き焼き鳥とは大きく方向性が変わりますが、とにかく自宅でお店風の美味しい焼き鳥を再現したい方には、一番お手軽な方法でしょう。またわたしの秘密兵器「定規竹串」を使えば、初心者の方でもけっこう綺麗にまとまった串打ちができます。

串打ちが終われば、自家製タレにつけて完成です。この自家製タレのレシピは過去記事にも紹介してますので、どうぞご参照下さい。比内地鶏の鳥ガラを煮込んだ、うまみ成分たっぷりのたれです。

どうでしょうか?普通の焼き鳥と遜色ない出来映えに仕上がります。あえて言えば、炭焼きと比べてパリッと感が出にくいのが難点ですが、よく言えばふんわり感がある焼き鳥です。新鮮な鶏肉を使いますから食材の味も申し分なし、タレの味も通常と同じです。
みなさんも一度このやり方で、自宅でお手軽に焼き鳥を楽しむのも一つの方法かと思います!